VRを活用したオンライン旅行サービスによるQOL向上を検証「バーチャル旅行」のご紹介(実証テスト中)


■背景

現在、日本における65歳以上の高齢者の割合は28%を超え、日本社会は超高齢社会に突入しています。高齢化の進行とともに、認知症の方の数も増加の一途をたどり、2030年には700万人を超えると言われています。このような中、旅行を趣味や生きがいとする高齢者は多いものの、高齢化に伴う身体・認知機能の低下により、高齢者にとって旅行に出かけるハードルが高くなっている現状があります。

こうした状況を受け、高齢者や認知症の方が、介護施設等で安全・安心な方法によって旅行を体験することで、コミュニケーション活性化とQOLの向上、更には介助者のインフォーマルケア負担軽減につながるという仮説のもと、企画が実行されました。

■本事業の概要

本事業では、介護事業者を通じて、高齢者や認知症の方向けにより付加価値を付けた保険外サービスとして、VRオンライン旅行サービスを提供します。介護事業者を通じて、信頼できる介護スタッフのサービスのもと、旅行計画から旅行後の振り返りまで一連の旅行体験に参加することで、参加者同士や介護スタッフとのコミュニケーションの活性化を図ります。介護事業者は、ツアーガイドの案内に沿って、オンラインで旅先を散策するプログラムを介護施設内で実施し、NECソリューションイノベータ、エムダブルエス日高、シアン、ハコスコ、トータルブレインケアの5社とともにその効果を検証します。

■本事業で検証する効果

・安全・安心なVRオンライン旅行サービスへの参加

・参加者同士や介護スタッフとのコミュニケーション活性化による参加者のQOL向上

・旅行体験を通じた、高齢者・認知症の方と家族との新たなコミュニケーションによるインフォーマルケアコストの低減

・介護事業者のサービス向上

詳細:NECソリューションイノベータ(株)プレスリリース

 https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20201021/index.html